騎士の系譜 フェンネル大陸偽王伝
2004年12月8日 読書
◇本紹介
騎士の系譜 フェンネル大陸 偽王伝
ISBN:4061824082 新書 高里 椎奈
講談社 2004/12/07 ¥819
はい、連続登場本紹介の時間です。
実は第一巻「孤狼と月」を読んで続刊が非常に楽しみにしていた本であり、これまた表紙は水彩画の素晴らしい出来栄えで、本屋で並んでるのを見たら一発で発見可能な書物です。
って、Amazonにまだ掲載されてないのか orz
購入前に期待してたのは、新しい人生を踏み出した主人公がどういう成長を遂げていくか、尚且つ主人公ですから将来傑物になるのはストーリー上お約束毎なんで、成長段階における主人公がどういう傑物の片鱗をみせていくか、新たに得た常識、知識をどうやって主人公の身につけて傑物への階段を上っていくかを期待していた。
それがオーソドックスなストーリーでしょ(笑
早速読んでみると・・・・
あらすじ的には、島流しにされた民主制の土地からいきなり場面が移り、王族であった頃種族の迫害側である主人公を殺したいと表面的には思ってるものの、兄を救ってくれた主人公に怒りを感じられず戸惑っている人物と、主人公の故郷と違う王制の土地に移動して理由が判らないが外遊してる所で、事件に合い、その国の騎士団長や為政者と深くかかわりを持ち、王国内乱騒動に一役買い、最終的に連れ去られた王を救出に向かう。
という所なんですが、あらすじだけだと皆さん「はぁー?」って思うかも知れませんので、まあ、大体こういうものだとぐらいだけご理解ください。
で、昨日の本紹介で二巻を読んで評価を下げたと書いてありましたが、多少ネタばれになって申し訳ないのですが、大きく理由を言うと2点。
1.主人公の傑物としての片鱗を書かなくてはならない場面でそこを欠落させて
結果だけを描いている点
(ある一族を味方につけたらしいのですが、それをたった一行 「主人公に動かされた」とだけあること)
2.主人公が絶体絶命のピンチに陥った際に、だんだん緊迫感を盛り上げておいて、
ページをめくったら既にピンチを切り抜けており肩透かしを食らわせている点
この2点がきつい言葉で言えば、読者を馬鹿にして帳尻合わせを行い、強引にストーリーを進めているという感じ。
正直著者がキャラクターに対して愛着を持ってなくて、どうにでもなれ的な雰囲気が漂っている。
こういうタイプの著者なのか、読んでいて理解に苦しむ。
善意に解釈するとまだシリーズ始まったばかりなので、ここで主人公が余りにも出来すぎたらさしさわりがあるという事で、謎を残したまま後々に描写しようとしているという善意過ぎる解釈の仕方もあるのですが、読んで貰うと判るのですが、ほんとに肩透かし。
もしシリーズ始まったばかりだから・・・というなら、この騎士の系譜の話事態が早すぎた感じがある。
このままではみなさん理解できないだろうから、どんな肩透かしか判りやすく言うと以下のとおり。
TVドラマで主人公の知人が血まみれになって倒れており、そこに主人公が駆けつける。
まだ何とか息のある知人を救出しようとした時に、知人を襲った暴漢が武器をもって現れ、主人公も同じ目に合うかもという緊迫感を凄まじく心理描写も含めて盛り上げた所でCM。
ホッと一息つきつつも、視聴者は次にどうなるのか、ピンチをどうやって切り抜けるのか気になってTVの前から移動すら出来ない状態。
そしてCMが終わりドラマが再開されたら、違う場面でそこにピンチだったはずの主人公がタブン主人公のピンチを助けたであろう人物と一緒に知人を担いで現れるというもの。
視聴者なら目が点になって「えっ?」って戸惑うだろう。
もっていたドキドキ感、ピンチを切り抜ける際のよしやったという思いそのものが切り捨てられている。
そういう状態が上にあげた2の概略である。
正直、そりゃ無いだろう? って感じ。
もしかしたら文字数制限等の理由で書ききれなかったのかも知れない、だが余りにも中途半端。 第一巻で表した風景画のパズルで言うと、今回は完成した風景画のそこここのパーツが抜け落ちており、全体はある程度判るものの欠落個所が多くて部屋に飾る気にはなれないという状態かな。
(言うなれば未完のパズルという状態)
もしこういう内容で続けるなら続刊は購入に見切りをつけざるおえない。
あまり人にも勧められないという理由はここからなんです。
読んでいて違和感しか残らない本を他人には薦められないから。
折角盛り上げたらな昇華させる所までもっていってもらいたいし、読み終えた時に読者が満足できる状態にして欲しいね。
読み終えて消化不良の状態では読み返したりする気も無くなるというもの。
第三巻では読者が感情移入しやすく、盛り上がる所は盛り上げるという内容にして頂けることを祈りたい。
騎士の系譜 フェンネル大陸 偽王伝
ISBN:4061824082 新書 高里 椎奈
講談社 2004/12/07 ¥819
はい、連続登場本紹介の時間です。
実は第一巻「孤狼と月」を読んで続刊が非常に楽しみにしていた本であり、これまた表紙は水彩画の素晴らしい出来栄えで、本屋で並んでるのを見たら一発で発見可能な書物です。
って、Amazonにまだ掲載されてないのか orz
購入前に期待してたのは、新しい人生を踏み出した主人公がどういう成長を遂げていくか、尚且つ主人公ですから将来傑物になるのはストーリー上お約束毎なんで、成長段階における主人公がどういう傑物の片鱗をみせていくか、新たに得た常識、知識をどうやって主人公の身につけて傑物への階段を上っていくかを期待していた。
それがオーソドックスなストーリーでしょ(笑
早速読んでみると・・・・
あらすじ的には、島流しにされた民主制の土地からいきなり場面が移り、王族であった頃種族の迫害側である主人公を殺したいと表面的には思ってるものの、兄を救ってくれた主人公に怒りを感じられず戸惑っている人物と、主人公の故郷と違う王制の土地に移動して理由が判らないが外遊してる所で、事件に合い、その国の騎士団長や為政者と深くかかわりを持ち、王国内乱騒動に一役買い、最終的に連れ去られた王を救出に向かう。
という所なんですが、あらすじだけだと皆さん「はぁー?」って思うかも知れませんので、まあ、大体こういうものだとぐらいだけご理解ください。
で、昨日の本紹介で二巻を読んで評価を下げたと書いてありましたが、多少ネタばれになって申し訳ないのですが、大きく理由を言うと2点。
1.主人公の傑物としての片鱗を書かなくてはならない場面でそこを欠落させて
結果だけを描いている点
(ある一族を味方につけたらしいのですが、それをたった一行 「主人公に動かされた」とだけあること)
2.主人公が絶体絶命のピンチに陥った際に、だんだん緊迫感を盛り上げておいて、
ページをめくったら既にピンチを切り抜けており肩透かしを食らわせている点
この2点がきつい言葉で言えば、読者を馬鹿にして帳尻合わせを行い、強引にストーリーを進めているという感じ。
正直著者がキャラクターに対して愛着を持ってなくて、どうにでもなれ的な雰囲気が漂っている。
こういうタイプの著者なのか、読んでいて理解に苦しむ。
善意に解釈するとまだシリーズ始まったばかりなので、ここで主人公が余りにも出来すぎたらさしさわりがあるという事で、謎を残したまま後々に描写しようとしているという善意過ぎる解釈の仕方もあるのですが、読んで貰うと判るのですが、ほんとに肩透かし。
もしシリーズ始まったばかりだから・・・というなら、この騎士の系譜の話事態が早すぎた感じがある。
このままではみなさん理解できないだろうから、どんな肩透かしか判りやすく言うと以下のとおり。
TVドラマで主人公の知人が血まみれになって倒れており、そこに主人公が駆けつける。
まだ何とか息のある知人を救出しようとした時に、知人を襲った暴漢が武器をもって現れ、主人公も同じ目に合うかもという緊迫感を凄まじく心理描写も含めて盛り上げた所でCM。
ホッと一息つきつつも、視聴者は次にどうなるのか、ピンチをどうやって切り抜けるのか気になってTVの前から移動すら出来ない状態。
そしてCMが終わりドラマが再開されたら、違う場面でそこにピンチだったはずの主人公がタブン主人公のピンチを助けたであろう人物と一緒に知人を担いで現れるというもの。
視聴者なら目が点になって「えっ?」って戸惑うだろう。
もっていたドキドキ感、ピンチを切り抜ける際のよしやったという思いそのものが切り捨てられている。
そういう状態が上にあげた2の概略である。
正直、そりゃ無いだろう? って感じ。
もしかしたら文字数制限等の理由で書ききれなかったのかも知れない、だが余りにも中途半端。 第一巻で表した風景画のパズルで言うと、今回は完成した風景画のそこここのパーツが抜け落ちており、全体はある程度判るものの欠落個所が多くて部屋に飾る気にはなれないという状態かな。
(言うなれば未完のパズルという状態)
もしこういう内容で続けるなら続刊は購入に見切りをつけざるおえない。
あまり人にも勧められないという理由はここからなんです。
読んでいて違和感しか残らない本を他人には薦められないから。
折角盛り上げたらな昇華させる所までもっていってもらいたいし、読み終えた時に読者が満足できる状態にして欲しいね。
読み終えて消化不良の状態では読み返したりする気も無くなるというもの。
第三巻では読者が感情移入しやすく、盛り上がる所は盛り上げるという内容にして頂けることを祈りたい。
コメント