源義経 1 (1)

2004年2月24日 読書
◇本紹介

源義経

ISBN:4061315412 文庫
村上 元三 講談社 ¥480

ご存知、悲劇のヒーローご登場。

書き始めは何となく今っぽい表現ですが、これ読んだ時って私が中学か高校の頃ですから俗に言う化石時代の話(ぇ

源平合戦の主人公と言っても良いほどのご活躍をされたのですが、多くの戦いを寡兵でもって大軍を打ち破り、兄の期待に応えようと一身に戦いに明け暮れていたのですが、その功績の大きさから兄の配下の者達の換言により望んでも居ない栄華から追いかけられる者へ立場が転げ落ちてしまったのですが、読んで見て何でこういうやからは換言という事をしてしまうのだろうか不思議に思う。

源義仲は確かに征夷大将軍とか欲して時の天皇に詰め寄ったりしたが、義経は常に兄の意見に従い、自らは栄達など欲しくも無いという無欲ぶりなのに・・・

源氏の世が短かったのはこういう優秀な一族が次々と換言によって失い、配下武将たちの暗躍を防げなかった事が原因だと思うのですが、兄である頼朝はこの辺、妻の家系である北条家に弱すぎたんだよね〜。

私もどちらかというと義経同情派なんですけどね。

結局平泉藤原家を頼り、落ち延びていった義経なんだけど平和に慣れた奥州藤原家と戦いに明け暮れた坂東武者では話にならない大差がついて敗北後、自決したとされていますが、枝葉の部分もたくさんあり、世間では義経同情派が多く居る事を知らしめる所ですね。

この本のポイントは

人への優しさ
思い込み
相手に本意を伝える事の難しさ

この辺でしょうか?

栄華盛衰を一生で味わってしまう悲しいお話ですが、人という物は相手の事を知らなければ、どんなに間違っていてもそうと信じ込んでしまうものだと思い知らされる一品。
人間不信に陥らない程度に読んでみればいいかと思います。

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